オールセラミッククラウン症例
公開日:2016/09/30 更新日:2021/12/06
こんにちは。今日はセラミッククラウン症例の紹介です。
古い被せ物が気になってらっしゃいました。 陶材焼付鋳造冠(金属のフレームにセラミックを焼き付けたもの)が入っています。 ひと昔前はセラミックの強度が安定していなかった為、金属のフレームにセラミックを焼き付けていましたが、現在は材料の進歩によ り強度のあるセラミックが開発されフレームも全てセラミックの被せ物(オールセラミッククラウン)が主流になっています。
まず古い被せ物を除去しプロビジョナル(仮歯)が装着され、見た目が改善しました。
しかし、すぐに型取りは行わず歯肉を健康な状態に整えていきます。そうすることにより長く使っていただける被せ物になります。
歯肉のまわりに糸を入れる歯肉圧排を行い、精密な型を取っていきます。ここが綺麗にとれていないと被せ物を入れた後に歯肉が腫れたり、再び虫歯 になる原因になりますので慎重に行っていきます。
その型をもとに技工士さんがセラミッククラウンを製作します。
その後、出来上がったセラミッククラウンを強度の高いレジンセメントでしっかり接着を行います。
以前装着していた陶材焼付鋳造冠(金属のフレームにセラミックを焼き付けたもの)と違い透明感があり暗くなることもありません また、すべてセラミックで出来ているいるので金属が溶出して金属アレルギーや色素沈着の心配もありません。
保険の被せ物と違い多少工程は増えますが、当院では長く使っていただけるよう、しっかり工程ごとのチェックを行い丁寧に治療を行っています。
正面や横から見ても被せ物が違和感なく前歯と馴染んでいます。