入れ歯にならないための予防歯科
公開日:2025/04/04 更新日:2025/04/04
年齢を重ねても
「自分の歯でおいしく食べる」
ということは、
健康で快適な生活を送るうえで非常に重要です。
しかし、日本では高齢者の約半数が
入れ歯を使用しており
多くの人が歯を失う現実に直面しています。
では、どうすれば入れ歯にならずに済むのか?
その答えは「予防歯科」にあります。
【1、そもそもなぜ歯を失うのか?】
歯を失う主な原因には、
歯周病と虫歯の2つがあります。
①歯周病→歯を支える骨が溶ける病気
歯周病は、歯を支えている骨が溶ける病気で
日本人の約8割がかかっていると言われています。
歯周病が進行すると歯がグラつき
最終的には抜け落ちてしまうため
歯を失う最大の原因となっています。
歯周病の進行と症状
軽度歯周病・・・歯ぐきが腫れる、歯磨き時に出血
中等度歯周病・・・歯ぐきが下がり、歯がグラつき始める
重度歯周病・・・歯を支える骨がほぼ失われ、抜歯が必要
歯周病は、痛みがほとんどないまま進行するため
気がついた時には手遅れになっていることが多いのです。
②虫歯の放置による抜歯
虫歯は、細菌が歯を溶かす病気です。
小さいうちに治療すれば問題ありませんが
放置すると神経まで侵され
最終的に抜歯が必要になります。
特に歯の根まで虫歯が進行すると
治療が困難になり、
抜歯せざる得なくなるケースが増えます。
(C4・・治療が困難、抜歯が必要)
③歯ぎしり・嚙み合わせの問題
・歯ぎしりや食いしばり→
歯に過度な負担がかかり、割れたり削れたりする
・嚙み合わせの悪さ→
一部の歯に負担が集中し、ダメージが蓄積
これらが原因で歯が割れたり、
磨耗してしまうこともあります。
【2、入れ歯を避けるための「予防歯科」の重要性】
「予防歯科」とは
歯が悪くなる前に対策をする歯科医療です。
歯周病や虫歯にならないよう
日常的なケアを行うことで
一生自分の歯を守ることができます。
①適切な歯磨き習慣を身につける
歯みがきは毎日行いますが
多くの人が自己流の磨きかたをしていて
汚れが十分に落ちていないことが多いです。
☆歯みがきのポイント
・寝る前は念入りに行う
・歯ブラシは鉛筆を持つように持つと
力の加減がしやすい
・小さく優しく動かし、歯と歯ぐきの境目を意識する
・デンタルフロスや歯間ブラシを併用する
特にデンタルフロスは重要です。
歯ブラシだけでは歯の間の汚れの
40%が残るためフロスを使うことで
虫歯や歯周病のリスクを大幅に減らせます。
②定期的な歯科検診を受ける
「痛くなったら歯医者に行く」
という考え方は、すでに手遅れです。
3~6ヶ月に1回の定期検診を受けることで
・歯石の除去(クリーニング)
・虫歯や歯周病の早期発見
・適切な歯磨き指導
などが受けられ
歯を長持ちさせることができます。
③食生活を見直す
・カルシウムを含む食品(乳製品、小魚)
→歯を強くする
・ビタミンCを含む食品(野菜、果物)
→歯ぐきを健康に保つ
・よく噛む食品(玄米、根菜類)
→唾液の分泌を促進し、虫歯予防に効果的
☆避けた方がいい習慣
・砂糖が多いお菓子やジュース
→虫歯の原因
・柔らかい食品ばかり食べる
→歯ぐきが弱る
・頻繁な間食
→口腔環境が酸性になり、虫歯リスクが上がる
④タバコと飲酒を控える
・タバコ→歯ぐきの血流を悪化させ歯周病が進行
・アルコール→口腔内が乾燥し、虫歯や歯周病のリスク増加
※タバコを吸う人は非喫煙者に比べて
3倍以上歯を失いやすいというデータもあります。
⑤嚙み合わせを整える
・歯並びが悪いと一部の歯に負担が集中し
早くダメになることがあるため
必要に応じて矯正治療を検討する。
・歯ぎしりがひどい人は、
マウスピースを使用することで歯の摩擦を防ぐ。
【3、予防を徹底すれば「80歳で20本の歯」も可能!】
「8020運動」(80歳で20本の歯を残そう)
という目標がありますが、
適切なケアを続ければ十分に達成可能です。
・適切な歯磨きをする
・定期的に歯科検診を受ける
・バランスの取れた食生活を心がける
・タバコや飲酒を控える
・嚙み合わせを整える
これらを実践することで入れ歯を避け
生涯自分の歯で美味しく食事を楽しめます。
今日から予防歯科を始めましょう!