マウスウォッシュは本当に効果があるのか?成分を比較してわかったこと
公開日:2025/11/17 更新日:2025/11/17![]()

コンビニやドラックストアに行くと
たくさんのマウスウォッシュが並んでいます。
どれを選べばいいのか?
そもそも本当に効果があるのか?
と感じている方も多いと思います。
結論からいうとマウスウォッシュは、
目的に合った成分を選べば効果があります。
ただし、うがいだけで虫歯や歯周病を
防げるわけではないため、
使い方のポイントを知ることが大切です。
【マウスウォッシュは“補助”として効果的】
マウスウォッシュは基本的には
歯みがきの補助です。
歯の表面についたプラーク(細菌の塊)は、
ブラッシングしないと落とせません。
ただしマウスウォッシュには
こんなメリットがあります。
・口臭予防
・細菌の増殖を抑える(殺菌・静菌)
・歯肉炎、歯周病のリスク軽減
・虫歯予防(フッ素入りの場合)
・外出先でサッとケアできる
こうした効果は、マウスウォッシュの成分で
大きく変わるのがポイントです。
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【成分でここまで違う!主成分と効果を比較】
①CPC (塩化セチルピリジニウム)
最もポピュラーな殺菌成分。
効果:口臭原因菌や歯周病菌を抑える
メリット:刺激が少なく、毎日使いやすい
注意点:濃度や使い方によっては効果が弱く感じることもある
こんな人におすすめ
普段使いで口臭予防したい方。
刺激の強いものが苦手な方。
②LSS (ラウリル硫酸ナトリウム)
主に洗浄目的の界面活性剤。
泡立ちをよくしたり、汚れを落としやすくする成分です。
効果:洗浄力アップ
注意点:刺激を感じやすい人もいる
殺菌作用は弱いため、LSSが入っていれば強いというわけではない
③クロルヘキシジン(CHX)
歯科医院でもつかわれる非常に強力な殺菌成分。
効果:歯肉炎、歯周病のリスクを下げる
デメリット:日本では高濃度の販売が認められていない
味の変化、着色が出ることがある
歯科医院での短時間の使用向けで
自己判断で長く使うことはおすすめしません。
④エッセンシャルオイル(リステリン系)
リステリンに代表される精油成分(ユーカリ、メントールなど)
効果:強い殺菌、抗菌作用
メリット:口の中がスッキリする
デメリット:刺激が強く、しみてしまうこともある
刺激に強い人向けで、
慣れないと辛く感じる場合がある
⑤フッ素 (F)
フッ素配合のマウスウォッシュは
虫歯予防に効果的です。
効果:歯を強くする、初期虫歯の修復を助ける
メリット:特に子供や虫歯リスクが高い人に有効
注意点:濃度によっては毎日使用向け、週1向けなど分かれる
殺菌よりも虫歯予防したい人向け

【結局どれを選べばいい?目的別におすすめ】
◆口臭予防したい
→CPC配合のタイプ
刺激が少なく日常使いしやすい
◆歯周病予防をしたい
→CPC or エッセンシャルオイル
症状が強い場合は歯科医院でのCHXを短期使用することもある
◆虫歯を防ぎたい
→フッ素入りマウスウォッシュ
特に寝る前が効果的。
◆刺激に弱い
→ノンアルコールタイプ+CPC
【よくある誤解】
マウスウォッシュだけで虫歯や歯周病は治りません。
とても大切なポイントですが
マウスウォッシュは、治療ではなく予防の補助です。
・歯周病がある→膿や歯石、深いポケットは
薬液では治らない
・虫歯がある→殺菌しても穴はふさがらない
※ブラッシング、フロス、歯科医院でのチェックと
組み合わせて使ってこそ効果がでます。

【使用上の注意】
マウスウォッシュは、
使い方次第で効果が大きく変わります。
◆歯みがき後に使うとより効果的
食べかすやみがき残しがあると薬液が浸透しずらい
◆薄めるタイプは表示どおりに希釈する
濃くし過ぎると刺激が強くなり、
薄すぎると効果不十分
◆使用後は水ですすがない場合が多い
商品によって指示が違うので確認する
◆刺激が強いと感じる場合は無理に続けない
口腔環境を乱す可能性があるため
ノンアルコールに切り替えるのも良い
◆長期間同じ成分だけを使うと
効果を感じにくくなることもある
気になる場合は成分を変えてみるのもおすすめ

マウスウォッシュは、
何の成分が入っているかで効果が大きく変わるアイテムです。
使用したことで歯みがきの代わりにはならない
ということはお忘れずに!
「どれを選べばいいかわからない」という方は、
普段の症状やお口の状況をもとに
歯科医院で相談していただけると最適な選び方ができます。




