歯があると長生きする⁈

 

 

生涯、自分の歯で過ごすためには?

 

 

私たちの歯は、食べ物を噛むだけでなく

健康を維持するうえで

非常に重要な役割を果たしています。

 

 

歯は、一生使い続ける大切な体の一部です。

しかし、歯は加齢とともに磨耗し

適切なケアをしなければ

虫歯や歯周病によって失われることもあります。

 

 

近年の研究では

歯の寿命が私たちの全身の健康と

深く関係しているのということが

明らかになっています。

 

 

歯の寿命を延ばし、健康を維持するには

いくつかポイントがあります。

 

 

 

歯の寿命とは?

 

 

一般的に永久歯の寿命は、

50~80年といわれています。

しかし、適切なケアができていないと

これよりも早く歯を失ってしまうことがあります。

 

 

歯の寿命を延ばすには虫歯や歯周病を予防し、

適切な嚙み合わせや、機能を維持することが重要です。

 

 

 

 

【歯の寿命が健康に与える影響】

 

①咀嚼力と栄養吸収

 

歯を失うと食べられるものが限られ

咀嚼力が低下してしまいます。

 

その結果、栄養バランスが偏り

消化不良や栄養不足につながることがあります。

特に高齢者は、体力の衰えや認知機能の低下が

噛む力の低下にも関係するといわれています。

 

 

・食事の偏り

柔らかいものが中心になり

野菜や肉、ナッツ類が減る

 

・消化機能の低下

よく噛めないことで胃腸に負担がかかる

 

・筋力、体力の低下

タンパク質不足、加齢による衰え

 

 

 

②口腔内の健康と全身疾患

 

歯周病は、口の中の病気だけではなく

糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞などのリスクを

高めることが明らかになっています。

 

 

歯周病が血管を通じて全身に広がることで

炎症をひきおこし

これらの疾患を悪化させる可能性があります。

 

 

・糖尿病→血糖コントロールの悪化

・心筋梗塞、脳梗塞→動脈硬化を引きおこす

・誤嚥性肺炎→口腔内の細菌が肺に入りやすくなる

・骨粗しょう症→炎症による骨密度低下

 

 

 

③認知症との関係

最近の研究では、歯の本数が少ない人ほど

認知症のリスクが高いことが示唆されています。

よく噛むことで脳の血流を促進し、

認知機能の低下を防ぐ役割を果たしているのです。

 

 

 

 

 

 

【歯の寿命を延ばすためのポイント】

 

①適切な歯磨き習慣

・歯ブラシだけでなく、

デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助道具も活用する。

・フッ素が配合された歯みがきペーストなどを使用する。

 

 

②定期的な検診

・4~6ヶ月ごとに歯科検診を受ける

・早期発見、早期治療で歯を守る

・歯石除去の定期的に行う

 

 

③バランスの取れた食事

・カルシウム、ビタミンD、タンパク質を

意識的に摂取する

・硬いものを適度に噛んで咀嚼力を鍛える

 

 

④生活習慣の見直し

・喫煙や過度な飲酒を控える

(歯周病のリスクを高めてしまうため)

・ストレス管理を行い、免疫力を維持する

 

 

 

一生自分の歯で健康に!

 

歯の寿命は、私たちの全身の健康に

大きく影響を与えます。

 

適切なケアを継続することで

生涯自分の歯で食事を楽しみ

健康的な生活を送ることができます。

 

今日からできるケアを実践し

歯の寿命を延ばしていきましょう。