歯があると長生きする⁈
公開日:2025/11/07 更新日:2025/11/07![]()

生涯、自分の歯で過ごすためには?
私たちの歯は、食べ物を噛むだけでなく
健康を維持するうえで
非常に重要な役割を果たしています。
歯は、一生使い続ける大切な体の一部です。
しかし、歯は加齢とともに磨耗し
適切なケアをしなければ
虫歯や歯周病によって失われることもあります。
近年の研究では
歯の寿命が私たちの全身の健康と
深く関係しているのということが
明らかになっています。
歯の寿命を延ばし、健康を維持するには
いくつかポイントがあります。

歯の寿命とは?
一般的に永久歯の寿命は、
50~80年といわれています。
しかし、適切なケアができていないと
これよりも早く歯を失ってしまうことがあります。
歯の寿命を延ばすには虫歯や歯周病を予防し、
適切な嚙み合わせや、機能を維持することが重要です。
【歯の寿命が健康に与える影響】
①咀嚼力と栄養吸収
歯を失うと食べられるものが限られ
咀嚼力が低下してしまいます。
その結果、栄養バランスが偏り
消化不良や栄養不足につながることがあります。
特に高齢者は、体力の衰えや認知機能の低下が
噛む力の低下にも関係するといわれています。
・食事の偏り
柔らかいものが中心になり
野菜や肉、ナッツ類が減る
・消化機能の低下
よく噛めないことで胃腸に負担がかかる
・筋力、体力の低下
タンパク質不足、加齢による衰え

②口腔内の健康と全身疾患
歯周病は、口の中の病気だけではなく
糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞などのリスクを
高めることが明らかになっています。
歯周病が血管を通じて全身に広がることで
炎症をひきおこし
これらの疾患を悪化させる可能性があります。
・糖尿病→血糖コントロールの悪化
・心筋梗塞、脳梗塞→動脈硬化を引きおこす
・誤嚥性肺炎→口腔内の細菌が肺に入りやすくなる
・骨粗しょう症→炎症による骨密度低下

③認知症との関係
最近の研究では、歯の本数が少ない人ほど
認知症のリスクが高いことが示唆されています。
よく噛むことで脳の血流を促進し、
認知機能の低下を防ぐ役割を果たしているのです。
【歯の寿命を延ばすためのポイント】
①適切な歯磨き習慣
・歯ブラシだけでなく、
デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助道具も活用する。
・フッ素が配合された歯みがきペーストなどを使用する。
②定期的な検診
・4~6ヶ月ごとに歯科検診を受ける
・早期発見、早期治療で歯を守る
・歯石除去の定期的に行う
③バランスの取れた食事
・カルシウム、ビタミンD、タンパク質を
意識的に摂取する
・硬いものを適度に噛んで咀嚼力を鍛える
④生活習慣の見直し
・喫煙や過度な飲酒を控える
(歯周病のリスクを高めてしまうため)
・ストレス管理を行い、免疫力を維持する

一生自分の歯で健康に!
歯の寿命は、私たちの全身の健康に
大きく影響を与えます。
適切なケアを継続することで
生涯自分の歯で食事を楽しみ
健康的な生活を送ることができます。
今日からできるケアを実践し
歯の寿命を延ばしていきましょう。





