セラミッククラウン症例2
公開日:2017/01/31 更新日:2021/12/06
こんにちは。今日はセラミッククラウンの症例紹介です。
前歯のぐらつきが気になるといらっしゃいました。
左上の前歯が歯の中央で割れており固定していた接着剤がとれかけていました。
固定してあった上の部分を取ると歯が殆ど残っていません、通常ですとこの状態では被せ物を作る事が出来ず抜歯になってしまいます。
なので前の先生は接着剤で固定する事で様子を見ていたと思われます。
もう一度同じように両隣の歯を接着材で固定してもバイ菌の温床になり歯茎の腫れる原因になったり、変色して継ぎ接ぎが目立ち見た目も悪く、歯ぎしりや硬い物を噛むと、すぐに接着材がとれてしまいます。
幸い、歯の根がギリギリ残っていたので部分矯正を併用した被せ物治療をご提案させて頂きました。
仮歯の裏に矯正装置を組み込み、部分的な矯正を行う事で歯肉に埋もれていた根を引っ張り出す事により被せ物治療を行えるようにします。
歯が割れていた期間が長く、根の中が細菌に晒されていたので矯正後、根の中を消毒し土台を立てます
歯肉が落ち着いたのを確認したら型取りを行い、当院担当の歯科技工士がセラミッククラウンを作製します。
セラミッククラウンは真っ白な色だけでなくこのように黄色が強い歯の色にも対応できます。
部分矯正に始まり根の治療、保定期間、被せ物の治療と治療期間はかかりましたが最初の継ぎ接ぎの状態よりも見た目も改善しなおかつ歯の寿命を延ばす事ができました。