就寝中につけるマウスピース
公開日:2023/05/01 更新日:2023/05/03
朝起きた時に
顎が疲れていることはありませんか?
そんな方は、就寝中に歯ぎしりや
食いしばりをしている可能性があります。
ご自身では、
気がついていない方が多いです。
そして知らないうちに歯が傷んでしまったり、
治療したところが壊れたりしてしまいます。
具体的にどんなことが起こるのか?
①過剰に磨耗する、歯が欠ける
強い力で食いしばりや歯ぎしりを習慣的にしていると
歯が過剰に磨耗したりエナメル質が欠けたりして、
神経が近くなってしまいます。
特に力がかかりやすい所のエナメル質に
小さなヒビが入って楔状に削れてきます。
すると象牙質がむき出しになってしまうので、
歯みがきの際、更に削れやすくなります。
象牙質がむき出しになると
刺激が伝わりやすくなるので知覚過敏のなりやすく、
細菌も侵入しやすくなるため、
むし歯のリスクが高くなります。
②歯周病が悪化する
習慣的に食いしばりや歯ぎしりをすることで、
歯を揺ら揺らさせていることになります。
歯周病になっている歯にその動きが加わると、
歯周病が加速していきます。
歯周病治療と一緒に、力のコントロールも重要になります。
③被せものが壊れる、歯が割れる
歯ぎしりや食いしばりの強い力が
日常的に加わっていると、
白い材質の被せものが割れたり
はがれたりしてしまうことがあります。
被せものそのもが歯から外れることもあります。
神経を取って被せものをしている歯は
健全歯に比べると強度が下がり
歯が折れたり、割れたりする可能性が高くなります。
そこに歯ぎしりや食いしばりの力が加わると
更に傷めることになります。
④インプラントが壊れる
・上部構造が壊れる
歯ぎしり、食いしばりの
過度な力がかかることによって
上部構造の被せものが欠けてしまうことがあります。
・インプラント体が折れる
過度な力がかかり
チタン製のインプラント体が
折れてしまうことがあります。
⑤顎関節症
顎関節にも過度な力がかかり
顎関節症が発症することがあります。
顎関節が痛かったり、口が開きにくかったり
口を開けると音がする、などの症状があります。
上記のようなトラブルを防ぐには
就寝中に使うマウスピースが役にたちます。
ナイトガードといいます。
歯科医院で歯型を採り作製します。
ナイトガードを装着して寝ると
歯ぎしり、食いしばりで起こるトラブルを
軽減させることができます。
また、睡眠の質を上げることにもなりますので
体全体の健康にもつながります。
歯ぎしり、食いしばりの強い力から
ナイトガードで歯を守りましょう!!