フッ素の効果

虫歯予防といったら「フッ素」

というくらい代表的な虫歯予防の方法です。

 

フッ素は、歯磨き剤に入ってることが多いですが

歯科医院では、高濃度のフッ素を

歯面に塗布することができます。

 

高濃度のフッ素を塗布することで

虫歯予防をすることができます。

 

 

歯は、虫歯菌(酸)に触れたり

食べ物を食べたりすると、

少しずつ唾液に溶けだしています。

 

 

歯は、3つのイオン

カルシウムイオン、水酸化イオン、リン酸イオンの

結合でできています。

 

虫歯菌(酸)や酸性の食べ物に触れると

バラバラになってイオンに戻り、脱灰します。

 

歯に溶けだしたイオンは、

唾液中で過飽和になると

再度、結晶化して歯に戻ります。

これを再石灰化といいます。

 

そこで唾液の中にフッ素があると

再石灰化のスピードが上がります。

つまり脱灰した歯を修復してくれます。

 

再石灰化した歯は、

硬く丈夫で酸に溶けにくくなります。

 

フッ素を塗布すると

歯の表面に硬いアパタイトができて丈夫になります。

この方法は、歯科医院で定期的に受けないと

効果が下がってしまいます。

 

むし歯になりやすい方は年に3~4回ほど

少なくとも年に2回がお勧めです。

受けたり受けなかったりでは効果があがりません。

 

このフッ素塗布、

何歳から受けられると思いますか?

 

1歳半から受けることができます。

これは乳歯が生え始める時です。

 

生えたばかりの歯は、

軟らかくて虫歯になりやすい状態です。

そのぶんフッ素を取り込みやすいので、

表面が硬く強化しやすいのです。

 

永久歯は生え終わるのが15歳くらいまでなので、

それまで定期的に受けることをお勧めします。

 

永久歯の場合は、

歯の根元の象牙質が露出してしまって

象牙質が削れてしまうのを防ぐために

フッ素を塗布して歯面を硬くし、

強化することも期待できます。

 

 

フッ素を上手に取り入れて

効果的に虫歯予防をしていけるといいです。