フッ素の効果
公開日:2023/12/18 更新日:2023/12/27
虫歯予防といったら「フッ素」
というくらい代表的な虫歯予防の方法です。
フッ素は、歯磨き剤に入ってることが多いですが
歯科医院では、高濃度のフッ素を
歯面に塗布することができます。
高濃度のフッ素を塗布することで
虫歯予防をすることができます。
歯は、虫歯菌(酸)に触れたり
食べ物を食べたりすると、
少しずつ唾液に溶けだしています。
歯は、3つのイオン
カルシウムイオン、水酸化イオン、リン酸イオンの
結合でできています。
虫歯菌(酸)や酸性の食べ物に触れると
バラバラになってイオンに戻り、脱灰します。
歯に溶けだしたイオンは、
唾液中で過飽和になると
再度、結晶化して歯に戻ります。
これを再石灰化といいます。
そこで唾液の中にフッ素があると
再石灰化のスピードが上がります。
つまり脱灰した歯を修復してくれます。
再石灰化した歯は、
硬く丈夫で酸に溶けにくくなります。
フッ素を塗布すると
歯の表面に硬いアパタイトができて丈夫になります。
この方法は、歯科医院で定期的に受けないと
効果が下がってしまいます。
むし歯になりやすい方は年に3~4回ほど
少なくとも年に2回がお勧めです。
受けたり受けなかったりでは効果があがりません。
このフッ素塗布、
何歳から受けられると思いますか?
1歳半から受けることができます。
これは乳歯が生え始める時です。
生えたばかりの歯は、
軟らかくて虫歯になりやすい状態です。
そのぶんフッ素を取り込みやすいので、
表面が硬く強化しやすいのです。
永久歯は生え終わるのが15歳くらいまでなので、
それまで定期的に受けることをお勧めします。
永久歯の場合は、
歯の根元の象牙質が露出してしまって
象牙質が削れてしまうのを防ぐために
フッ素を塗布して歯面を硬くし、
強化することも期待できます。
フッ素を上手に取り入れて
効果的に虫歯予防をしていけるといいです。