根管治療について
公開日:2020/04/06 更新日:2020/04/11
こんにちは。肌と歯のクリニックです。
今回は根管治療についてお話します。
歯の内部の神経にまで虫歯が進んでしまった場合、そのまま放置すると抜歯を余儀なくされます。
根管治療とは、神経や血管が入っている細い管(根管)から汚染された神経や血管、歯質を除去し、内部を洗浄・消毒してから薬剤を隙間なく詰め、その上に被せ物などをして歯を補う治療です。抜歯を避け、歯を残すための治療なのでとても精密さを要します。
治療の際、根管内に細菌を残してしまうと再発の可能性が高まってしまいますので、しっかり細菌を除去する必要があります。根管はとても細かく複雑な形状をしていますので、治療には正確さと根気が要求され、ある程度の治療期間も確保しなければなりません。難しい治療ですが、歯を残すことにつながる大切な治療です。
以前に根管治療を行っていても、再び根管治療が必要になることがあります。それは以前の治療時に細菌が残ってしまっていて再発したり、歯根が割れてしまっていたり、歯の根の先に膿がたまる(根尖病巣)ができてしまっている場合です。そのまま放置すると炎症が悪化し抜歯につながります。
根管治療を成功させるための取り組み
CTでの精密な審査診断
より精密さを要求される根管治療を成功させるためには正確な診断が欠かせません。そのために当院では歯科用CTを使用して口腔内の状況を立体的に把握し、根管の形状を確かめて治療計画を立てています。
マイクロスコープによる拡大視野での治療
根管はとても細かく肉眼で正確に捉えることはなかなかできません。しかしマイクロスコープ(拡大鏡)を使用すれば、目視しながら精密な治療のために当院では活用しています。
MTAセメント
根管治療では、根管内を隙間なくふさがなければなりません。保険診療の根管治療ではガッタパーチャーというゴムのような素材を使用しますが、複雑な構造の根管の場合は扱いが難しく隙間を残してしまう可能性があります。隙間が残ると再治療の可能性が高まってしまうので注意が必要です。
精度の高い治療をご提供するため、当院では必要に応じて「MTAセメント」を使用しています。MTA セメントは優れた封鎖性があり根管内をしっかりふさぎます。そして除菌作用が長く持続し歯の組織を再生させる効果が期待できるのです。
根管治療専門医
当院では月に2回(土曜日)根管治療専門医が診療しています。(自由診療)
難しい症例、セラミックなどの自費治療、鎮静治療など
お困りの方はご相談ください。