根管治療Root Canal Treatment
マイクロスコープ、CT等を用いた
精密な根管治療で歯を残す
根管治療とはWith root canal treatment
根管とは、歯の内部の神経や血管などが通っている管状の部位を意味します。
虫歯などで細菌がこの根管内の神経まで到達してしまうと、神経を除去する処置が必要となります。この処置を根管治療と言います。
根管治療では、根管内の細菌に感染した歯質や神経を専用の器具で除去し、根管内を無菌状態にしたうえで薬剤を充填します。
虫歯が神経まで到達すると、根管治療が必要となります。
虫歯を除去すると同時に歯質を削り、根管を露出させます。
専用の器具で神経を除去します。
無菌状態にしたうえで、薬剤を充填します。
根管治療が大切な理由
根管治療は、建築に例えると土台や基礎の工事にあたります。その土台の上に、建物に相当する被せ物(クラウン)などを被せていきます。もしあなたが家を建てるなら、土台や基礎工事を蔑ろにして家を建てようと思いますか?基礎工事がしっかりと行われておらず、土台に問題が発生した場合、建物自体、すべての工事が一からやり直しになります。場合によっては、同じ場所に建物を建てることが難しくなってしまうこともありえます。
歯科治療も同様で根管治療に問題があると、被せ物も含めやり直しが必要となります。ケースによっては根管内で細菌が繁殖し、修復不可能な状態で抜歯を余儀なくなることもあります。治療の予後を良好に、歯の寿命を長く保つためには、根管治療がとても大切になってきます。
肌と歯のクリニック
東京ベイ幕張式 精密根管治療
日本での歯の神経の治療は、約4割が再治療・抜歯になっているとも言われています。肌と歯のクリニック 東京ベイ幕張では、アメリカの根管治療専門医が行うのと同様の治療法を導入し、複雑な根管の内部を肉眼の8〜20倍の拡大率で視認することができるマイクロスコープを使用、根管内の徹底的な消毒、無菌化をした後に薬を詰める精密根管治療を行っています。
マイクロスコープによる精密根管治療「見えない治療」を「見える治療」へ
肌と歯のクリニック東京ベイ幕張では、マイクロスコープを用いた精密根管治療を実践しています。マイクロスコープとは、顕微鏡のことで、複雑な根管の内部を肉眼の8〜20倍の拡大率で視認することができる医療機器です。
根管は非常に小さく、複雑な形態をしているため、肉眼ではほぼ内部を目視することができません。通常の根管治療では、手の感覚を頼りに根管内の歯質を削り、神経の除去を行っています。このような目で見えない治療ではどうしても、健康な歯質を削り過ぎてしまい、歯の寿命を縮めてしまったり、逆に細菌に感染した歯質を取り残したりといったことが起こってしまいます
このマイクロスコープを使用することによって、健康な歯質を削り過ぎることなく、細菌に感染した歯髄のみを正確、精密に除去することができます。日本ではまだまだ一般的に普及してはいませんが、アメリカでは根管治療の専門医にマイクロスコープの導入義務があるほど、必要性・有効性が認められています。
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肉眼(x1倍)
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マイクロルーペ(x3倍)
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マイクロルーペ(x25倍)
マイクロスコープを使用すると、拡大した分、見える範囲は狭くなるため、症状や治療する内容に応じてルーペや肉眼と使い分けて使用します。
ラバーダム防湿法による
無菌根管治療Germfree root canal treatment by a rubber dam moisture-proof way
根管治療では、病気を治すために、根管内を完全に無菌化する必要があります。しかし、口の中の唾液には常に細菌が存在し、治療を行いながら根管内を無菌に保つことはとても難しいことです。そのため、当クリニックでは、治療する部位以外をラバーダムというゴム膜で覆い、治療部位のみを隔離した状態で治療を行います。これをラバーダム防湿法と言います。
ラバーダム防湿法を用いることで、細菌が根管に侵入するのを防ぎ、可能な限り無菌的な処置を行うことができます。また、歯を削った際に生じる微量の粉塵や薬品等の揮発成分の吸引や、治療器具や削片、薬品、洗浄液などの誤嚥(誤って飲み込むこと)を防ぐことができます。
日本で一般的に行われている根管治療とアメリカの専門医が行う根管治療の比較
日本での根管治療 | 米国専門医による根管治療 | |||
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術野 | 日本での根管治療 | 裸眼 根管内は目視できないため、手探りで治療を行う。 |
米国専門医による根管治療 | マイクロスコープ 拡大視野下で目で確認しながら、治療が可能 |
削る器具 | 日本での根管治療 | 手用リーマー / K・Hファイル 細菌感染部位の取り残しや削り過ぎのリスクが高い |
米国専門医による根管治療 | Ni-Tiロータリーファイル 本来の根管の形態を維持したまま治療が可能 |
細菌からの保護法 | 日本での根管治療 | なし | 米国専門医による根管治療 | ラバーダム防湿法 |
治療成功率 | 日本での根管治療 | 約60% | 米国専門医による根管治療 | 約90% |
外科的な根管治療歯根端切除術Surgery-like root canal treatment root of the tooth end resection
通常の根管治療で症状が改善しないケースやクラウン(被せ物)を外したくないケースでは、歯の根っこの先端のみを外科的に除去する方法があります。これを歯根端切除術と言います。医科・歯科併設の肌と歯のクリニック東京ベイ幕張では、外科的な根管治療にも安全・安心な診療環境をご用意しています。
細菌を除去しきれていないと、歯の根っこの先端に病巣ができてしまいます。(根尖病巣)
歯ぐきを切開し、病巣を除去します。細部のミクロな原因も把握するために外科処置でもマイクロスコープを使用します。
歯の根っこの先端に薬を詰め、歯ぐきを縫合します。治療跡が自然で目立たなくなるように、極細の糸と針を使用します。
根管治療
施術の内容
根管とは歯の内部の神経や血管が通っている管状の部位ですが、虫歯などの細菌が根管内に到達すると神経を除去する処置が必要となります。これがいわゆる根管治療です。根管治療では根管内を無菌状態にして薬剤を充填したり、歯根端切除術を行ったりという処置を行います。
治療のリスク・副作用
歯根端切除術でも症状が改善しない可能性があります。その際は再び歯根端切除を行うか、抜歯を必要とする場合があります。
治療期間
1ヶ月~3ヶ月程度
通院回数
3回~6回程度