メタルフリー(ノンメタル)治療とは、金属を一切使用しない治療のことです。
金属を使用しないことで、見た目が美しく、金属アレルギーのリスクがない治療を行うことができます。
インプラントでは、通常チタン製の人工歯根を使用しますが、メタルフリー(ノンメタル)インプラントでは、
このチタンの代わりにジルコニアを用いることで、金属を使用しないインプラント治療を実現しています。
ジルコニアとは、酸化ジルコニウムを安定化させたセラミックスで、結晶構造を改良していますが、人工ダイヤモンドであるキュービックジルコニアと同様の成分でできた素材です。純白の美しさと、優れた強度、耐久性、生体親和性を併せ持っています。
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ジルコニアインプラントでは、アバットメント(土台)とクラウン(被せ物)もジルコニアを使用します。金属は光を透過しませんが、ジルコニアは天然歯と同様に光を透過するため、天然歯と見分けがつかないほど、美しく仕上がります。
また、金属を使用すると、金属が溶け出し、歯ぐきに沈着し、入れ墨のように歯ぐきが黒ずんでしまうことがあります。これをメタルタトゥーと言います。ジルコニアインプラントなら、メタルタトゥーが生じるリスクがなく、歯ぐきも美しく保つことができます。
さらに、インプラント治療では、清掃性の観点から歯と歯ぐきの境目に若干インプラントを露出させるケースがあります。また、時間の経過とともに歯ぐきが下がってしまい、インプラント体が露出するケースもあります。それらのケースでもジルコニアインプラントなら、歯と歯ぐきの境目に金属が露出することがなく、美しさを維持することができます。
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通常のインプラントで使用するチタンは、アレルギーを起こすリスクがとても低い金属ですが、ごく稀に金属アレルギーを引き起こすこともあります。
金属アレルギーとは、治療に使用した金属が人体に溶け出し、蓄積されることで、湿疹などのアレルギーを発症する病気です。金属アレルギーはすぐに発症することは少なく、多くの場合、5年以上経って症状として現れます。
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チタン製のインプラントの場合、病気の早期発見のために人間ドッグや精密検査で行う「MRI検査」を受けることができなくなってしまいます。ジルコニアインプラントは非金属のため、問題なく検査することができます。
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メタルフリーインプラント
施術の内容
インプラント治療は、あごの骨に純チタン製の人工歯根を埋め、その上に人工歯を装着することで「噛む機能」を回復させる治療法ですが、メタルフリーインプラントではジルコニアなど非金属素材を用いてインプラント治療を行います。治療のリスク・副作用
インプラント治療には外科手術を伴うため術後の疼痛・腫脹・出血・咬合痛などが生じることがあります。麻酔を行う場合は腫れやむくみが生じることがあります。 被せ物・土台の外れ・欠け・緩みなどが生じる場合があります。治療期間
3ヶ月〜10ヶ月程度通院回数
5回程度